「自分と家族だけで使うLINEスタンプを作りたい」「販売はしたくないから、申請なしで作れる方法が知りたい」——そう思って検索すると、「申請なしで自分用スタンプが作れます」と書かれた記事がたくさん見つかります。
ですが、LINEの公式説明を確認すると、これは正確ではありません。この記事では、公式の記載をもとに「実際どこまでできるのか」と「家族や友だちだけで使うための現実的な手順」を、費用まで含めて整理します。
結論: 「申請なし」で使えるようにはできません
まず、いちばん大事なところから。
審査(申請)は必ず通す必要があります。公式によれば審査は約2日、早ければ数時間で完了します。「審査を回避して、作ってすぐ自分のトークで使う」ことはできません。
では「自分用」という話は完全な嘘なのかというと、そうでもありません。「ショップに表示されないようにする」設定は本当にあります。ここが混同されて「申請なし」という表現になっていると考えられます。
できること・できないこと
| 内容 | |
|---|---|
| できない | 審査を受けずにスタンプを使う |
| できない | 販売せずに配布する(自分の分も購入が必要) |
| できない | 価格を0円(無料)にする |
| できる | プライベート設定で、新着・ランキング・キーワード検索に表示させない |
| できる | 販売ページのURLを知っている人にだけ買ってもらう |
| できる | あとから販売を停止する |
家族や友だちだけで使うまでの手順
- スタンプ画像を用意する 8個以上(8/16/24/32/40個から選択)。規格は370×320px以内・偶数px・透過PNG・1MB以下です。 詳しくは「LINEスタンプの画像サイズ・規格 完全版」をご覧ください。
- LINE Creators Market に登録して申請する タイトル・説明文(日英)・コピーライトを入力し、画像をアップロードして審査へ。 手順は「LINEスタンプ申請の手順」にまとめています。
- プライベート設定を「ショップ非公開」にする マイページから変更します。これで新着・ランキング・検索に出なくなります。
- 審査を待つ(約2日) 非公開設定でも審査は行われます。著作権や公序良俗のチェックは公開する場合と同じです。
- 販売を開始し、URLを共有する 承認後に販売を開始し、販売ページのURLを家族や友だちに送ります。
- 各自が購入する 自分の分も購入が必要です。買ってはじめてトークで使えるようになります。
実際にかかる費用
登録・申請・審査はすべて無料です。かかるのはスタンプの購入代金だけです。
| 項目 | 金額 | 補足 |
|---|---|---|
| クリエイター登録・申請・審査 | 0円 | 何セット作っても無料 |
| スタンプの価格 | 120円〜 | 120 / 250 / 370 / 490 / 610円の5択。0円は選べません |
| 自分が使うための購入 | 120円 | 作った本人も購入が必要 |
| 家族3人に使ってもらう | 360円 | 1人ずつ購入 |
なお、売れた分の一部はクリエイターに分配されます。身内だけで買った場合も分配の対象なので、実質の負担は購入額そのままではなく、いくらか戻ってくる形になります(分配の割合や振込条件はLINE Creators Marketの規定をご確認ください)。
「非公開」と「販売停止」の違い
| ショップ非公開 | 販売停止 | |
|---|---|---|
| 検索・ランキング | 表示されない | 表示されない |
| URLからの購入 | できる | できない |
| すでに買った人 | 使える | 使える |
| 使いどころ | 身内に配りたいとき | 配り終えて締めたいとき |
家族に配り終えたあと販売停止にしておけば、それ以上は誰も買えなくなります。すでに購入した人は引き続き使えるので、「配布は終わったので閉じる」という運用ができます。身内向けならこの流れが安全です。
そもそも審査に通るのか(自分用でも同じ基準です)
非公開でも審査基準は変わりません。特に写真から作る場合は注意が必要です。
- 他人の写真は本人の同意が必要です。家族や友だちの顔を使うなら、必ず本人に確認してください
- 芸能人・アニメキャラクター・企業のロゴなどは使えません
- 画像の規格(サイズ・透過・余白)を外すと差し戻されます
「身内だけだから大丈夫」ではなく、公開するスタンプと同じ基準で審査されます。詳しくは「審査に通すためのチェックリスト」をご覧ください。
手順のうち、いちばん時間がかかるのが「8個以上の画像を規格どおりに作る」ところです。 STAMP ENGINEなら、写真1枚またはことば1行から370×320px・透過PNG・申請用ZIPまで自動で作れます。 仕上がりを見てから購入できるので、まずは無料でお試しください。
無料でスタンプを作ってみるよくある質問
Q. 「申請なしで作れる」という記事を見たのですが
スタンプ画像を「作る」ところまでは申請なしでできます。ただしLINEのトークで使えるようにするには審査と購入が必要です。この2つが混同されて伝わっていることが多いようです。
Q. 家族に見せたいだけなのに、なぜ購入が必要なのですか
LINEの仕組み上、スタンプは「購入」を経て利用者のアカウントに紐づきます。配布のみの手段が用意されていないためです。
Q. 非公開にすれば、知らない人に買われることはありませんか
検索やランキングには出ませんが、URLを知っていれば誰でも購入できます。共有範囲にはご注意ください。配り終えたら販売停止にするのが確実です。
Q. 審査にはどれくらいかかりますか
公式には約2日、早ければ数時間とされています。販売エリアを日本のみに絞ると早く通る傾向があります。
Q. 個数は少ないほうが審査に通りやすいですか
個数と審査結果に直接の関係はありません。まずは8個から始めて、必要なら第2弾で増やすのが手軽です。
まとめ
- 「申請なしで使えるようにする」ことはできません。審査は必須です(約2日)
- できるのはプライベート設定でショップに表示させないことまで
- URLを知っていれば誰でも買えます。完全な非公開ではありません
- 価格は120円から。0円にはできません。自分の分も購入が必要です
- 配り終えたら販売停止にすれば、それ以上は買われません
「申請なし」という手軽さは残念ながらありませんが、120円で家族だけのスタンプを持てると考えれば十分に現実的です。いちばん手間のかかる画像づくりは、STAMP ENGINEで短縮できます。